卒園が近づくと話題になるのが「卒園記念品」
園によって渡し方や相場が違うため、初めて担当する人は迷うところです。
この記事では、「どんな記念品を、いつ、どう準備すればいいか」を実務的に整理しています。
 感動よりも、みんなが納得してスムーズに進められることを重視した内容です。
卒園記念品って、誰のため?
卒園記念品は、園での思い出・お世話になった方への感謝・子どもたちの成長の証を形にあらわしたものです。
主なパターンは以下の3つです。
- 子どもへ(例:証書入れ、名入り文房具、バッグ、フォトブック)
 - 先生へ(例:ボールペン、寄せ書き)
 - 保育園・幼稚園へ(例:CDラジカセ、掲示板などの備品)
 
それぞれに向けた記念品を、目的に応じて選んでいく必要があります。
卒園記念品の選び方の基本
1. 準備を始めるタイミング
例年、10月〜11月に検討・決定する園が多いです。
名入れやオリジナル制作をする場合、納期が1〜2ヶ月かかることもあるので、年内に発注したほうが安心です。
2. 予算の目安
記念品を選ぶ前に今年度の卒対予算を確認します。
一般的に、
- 園児向け:1人あたり1000〜4,000円前後
 - 担任の先生向け: 1人あたり1,000〜3,000円程度
 
複数の先生に渡す場合は、全体のバランスを見て調整します。
3. 記念品の3タイプ
| タイプ | 特徴 | 
| 実用品 | 卒園後にすぐに役立つもの。小学校でも使えるものが人気。 | 
| 記念品 | 思い出を形として残せる。見た目の華やかさも重視。 | 
| 手作り品 | 気持ちを込めやすく、コストをおさえられるが手間がかかる。 | 
4. 選び方のポイント
- 実用性があるものを選ぶ:保護者から支持されやすく、失敗しにくい。
 - 名前入りで特別感を出す:自分の名前が入っているだけで子どものテンションUP
 - 包装・配布しやすい形に:複数ある場合はまとめてラッピング。包装費も忘れずに。
 - サイズや壊れやすさを考慮:園児でも持ち帰りやすいものを。
 - 名入れ確認は慎重に:誤字は厳禁。小学校入学を機に名前が変わる子の確認も忘れずに。
 
目的別おすすめアイデア
子ども向け
| 種類 | アイテム例 | 特徴 | 
| 実用品 | 名入れ鉛筆・巾着袋・タオル | 小学校でも使える定番 | 
| 記念品 | 名入りマグカップ・アクリルキーホルダー | 記念感を出したいときに | 
| デジタル | スライドショーDVD・フォトブック | 写真共有を兼ねられる | 
💡迷ったら:「小学校でも使える実用品+名入れ」が失敗しにくいです。
先生向け
| 種類 | アイテム例 | 特徴 | 
| 定番 | 寄せ書き・花束 | 感謝が伝わりやすい | 
| 実用品 | 名入りボールペン・エプロン | 日常使いしやすい | 
| 記念品 | クラス写真入りフォトフレーム | 長く残る記念品に最適 | 
💡先生の人数分+園長先生分も忘れずに。
一括で渡すときは、ラッピングをそろえると見栄えが良くなります。
保護者・クラス全体向け
| 種類 | アイテム例 | 特徴 | 
| 思い出 | スライドショーDVD | 謝恩会で上映しやすい | 
| 記録 | 卒園アルバム・フォトブック | 後日も見返せる | 
| 共有 | オンライン写真データ集 | 配布が簡単で人気上昇中 | 
💡スライドショーやフォトブックは「思い出係」と「アルバム係」で協力すると効率的。
保育園・幼稚園向け
| 種類 | アイテム例 | 特徴 | 
| 設備 | CDラジカセ・掲示板 | 長く使ってもらえる | 
| 安全 | 防犯・防災グッズ | ニーズ上昇中 | 
| 環境 | 植樹・図書寄贈 | 在園児にも喜ばれる | 
💡事前に園に相談し、実際に必要とされているものを確認しておくと良い。
人気&定番アイテム
筆者の子どもが通っていた保育園での実例を元にまとめました。実用品が選ばれることが多い印象です。ここ数年、謝恩会で上映したスライドショーをDVDに収録して配布することは定番化していて、記念品とは別予算で作成しています。
| 種類 | アイテム | 相場 | 特徴 | 
| 子ども | 名入れ鉛筆 | 800〜1,200円 | ほぼ毎年選ばれている | 
| 子ども | お名前シール | 500〜1200円 | 年長さんになってもシール好き。保護者からも喜ばれる | 
| 子ども | 傘 | 600〜1000円 | 「末広がり」で縁起物の一面もある実用品 | 
| 先生 | 花束 | 1800〜3000円 | 時々ブリザードフラワーやソープフラワーになることも | 
| 先生 | ボールペン | 120円〜 | 名入れにして記念感UP | 
| 保育園・幼稚園 | CDラジカセ | 8000〜10000円 | 定番 | 
卒園記念品のスケジュール例
| 時期 | 内容 | 
| 10〜11月 | アイデア出し、アンケート、業者リストアップ | 
| 12月 | 商品決定、見積もり・発注 | 
| 1月 | 名入れ確認、包装準備 | 
| 2月 | 納品・検品・ラッピング | 
| 3月 | 卒園式・謝恩会で贈呈、会計報告 | 
💡業者に頼む場合は「納期と送料込み価格」を早めに確認。
💡あまり早すぎる発注は、途中入園の可能性や保管場所の問題があるので注意。
よくある質問Q&A
Q1. 名入れ品の発注はいつまでに?
 → 業者にもよりますが、1〜2ヶ月前が目安。2月以降は繁忙期で品薄・納期遅延のリスクがあります。検品やラッピングの時間も見込んで。
Q2. 手作り品でもいいの?
 → 材料費を抑えられますが、作業負担が大きいため、人数が多い場合は市販品との併用がおすすめ。
Q3. 卒園アルバムやスライドショーとどう組み合わせる?
 → 記念品としてDVD・フォトブックを渡す園も増えています。
 同時進行なら、写真・動画の共有ルールを早めに決めるとスムーズです。
まとめ:迷ったら「実用+名入れ+納期余裕」がOK
卒園記念品は、感動を競うものではなく、
「全員分を無理なく準備できるか」が一番大切です。
名入れタオルや鉛筆など、実用性と記念性を両立できるアイテムが人気。
早めのスケジュールと情報共有で、無理のない卒園準備を進めましょう。
  
  
  
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